私は人の顔と名前を本当に覚えない。毎日会ってる人ですら曖昧な時がある。これは病気なんだと思う。でも、城みちるの顔だけはハッキリと出てくる。すげぇなぁ。みちる。
例えばだ。あ、ゴメンね。突然例えるけどいいね?例えばだ。自分が弱ってる時なんかは、考えを簡略化したり、誰かを悪者に仕立て上げて折れるのを避けたり、若しくは、自分を悪者にして早めにポッキリいって、開き直ったり、これは自分の防衛本能だったりする。
頭の中で理解はしてるのですが、コレが私にはいまいちピンと来ない。私の最大の武器でもあるのですが、私は滅多な事では弱らないんです。これは我ながら凄いと自負してるのですが、これには訳があり、凄い速さで諦めるんですね。諦めると言うと聞こえが悪いので、全部合理的に考える癖があるんです。恐らく、あまり恵まれた環境で育ってないのが原因だと思います。環境が悪かったのは自因自果でもあるのですが、それにしても。
何か嫌な事があったとして、ウジョウジョ悩んでる時間が非常に勿体無く感じるのです。だってハッキリ言って無駄でしょう。悩んで物事が解決する程甘くは無いし、それに見かねられて助けられるのも性に合わない。
例えばですね、あ、また例えますけども、つまり例えの例えですね。あだ名のあだ名みたいなアレですね。つまりもう原型は無い感じです。レンタルビデオを友達に貸す的な。透明度がさらに下がって5m先ですらよく見えない箱根ターンパイクですね。箱根ターンパイクです。何ですか?パイクって?魚介類ときのこのパイク。
ローラ「これはパイクですか?」
アンドレ「いいえ、子機です。」
ローラ「これがパイクですか?」
アンドレ「いいえ、診察券です。」
謎の女「すみません。この写真に見覚えはありませんか?」
アンドレ「いいえ、私は見覚えはありません。」
ローラ「この写真は、私の母です。」
謎の女「やっぱり。じゃぁ、コレが何だか解りますか?」
ローラ「さぁ、私にはサッパリ…」
アンドレ「これは!パ、パイク!何故、貴女がこんな物を!」
謎の女「ふふふ。それは言えないわ。じゃぁ、また会いましょう。ごきげんよう。」
そう言うと、謎の女はマンハッタンの雑踏の中へと消えていった。パイクと共に。この一部始終を目撃してたカフェの店員は後にこう語る。
「あの日は、雨が降ったり止んだりと、ぐずついた天気でした。気温は過ごしやすく、湿度も丁度良かったんじゃないかな?そーいえば、朝出勤する時、霧がすごかったな。霧が。その前の夜にフットボールの試合を見に行ってたんだけど、試合の結果は忘れちゃったな。ゴメンね。試合の結果は忘れちゃった。」と。
そんな事よりですね、この前、イヤホンが壊れまして、新しいのを買おうと思い、ちょっと奮発してパイオニアのヘッドフォンを買ったんですけど、どーやったら頭蓋骨って小さくなるんでしょうね?