2006/06/14

2006.06.14

 トーストに納豆を乗せ、その上に卵を落とし、トースターで2分30秒焼く。非常に美味しいですが、友人宅でやる時は、必ず家主の許可を得ないと、肩を思いっきり殴られます。気を付けましょう。


 今日は、お休みだったので、アメ横の中田商店で革ジャンでも見繕おうかとも思ったのですが、どーやらそろそろ夏が来る様なので、大きな仲間さんを見るべく、トリック2劇場版を見に、江東区の木場まで行きました。さぞかし仲間さんは大きいのだろう。


 それでですね、木場まで行ったのはいいのですが、木しか無いんです。木場だから木があるのはあたりまえなんですが、それにしても木しか無い。川に大きな木が浮いておりました。それにしても大量の木が浮いておりました。あんな大量の木を一体誰が買うのだろう?もっと気がかりなのは、この木を売る仕事を始めた人だ。


 「よし!俺は木を沢山売って、財を築こう!!」


 私にはそんな思い切った商売で出来ない。商売と結婚は馬鹿にならないと出来ないと言うが、この商売を始めるにはどれだけ馬鹿にならないとイケナイのだろう。随分と思い切った人だ。きっと、何の躊躇も無く、好きな食べ物欄に『カレー・ハンバーグ・スイカ』と、書ける程に思い切った人だろうと思う。



 ドンドン

 「はい。どなた様でしょうか?」

 「佐々岡 F 勝彦という者ですが、雅史さんはご在宅でしょうか?」

 「申し訳ありません。ご主人様は外出中で御座います。」

 「そうですか、それは残念だ。では、この手紙をお渡し願えないでしょうか。」

 「はい。確かにお預かりおたします。」

 「では、私はこれで。」


 客人が帰ると、メイドの理佐子は、想像で作ったナシゴレンを犬に食わす。犬もたまったもんじゃない。



 それで、車で映画館を探してたのですが、気が付けばお台場にいました。観覧車が見えてきた時点で『ん?怪しいな。』とは思ってたのですが、光に集まる蟲の様に観覧車に吸い込まれて行く感覚。貴方には解るだろうか?自己を自己と認める自信が無くなるあの感覚。車のエンプティーランプが付き始めた頃に、ふと思う。


 『お台場まで来たなら、六本木まで行っても同じだろう。』


 あの時のアタイ、どーかしてた。



 しかし、六本木の近くまで来た頃には、何故来たのか完全に見失ってしまっている私は、何事も無かったかの様に通過。そのまま六本木通りを渋谷方面に走り、西麻布交差点を左折。外苑西通りを南下して明治通りを再び左折。右手に見えるピンク色の交番を確認後、古川橋交差点をさらに左折。東京タワーの駐車場に車を止めて私は思った。



 『帰りてぇ。。』



 だから私は帰った。だから予定の無い休日か嫌いだ。