初めて、生チョコを食べた時、私は感動すら覚えました。ドリアを考えた人と一緒に頭を抱えて、ナデナデしてあげたい。ショートカットの背の小さい眼鏡をかけた女の子もナデナデしてあげたい。つまりは、生チョコとドリアを作った人が、ショートカットの背の小さいを眼鏡をかけた女の子だったら良いのに。というお話です。今日はそんなお話。
そんなお話の予定だったのですが、私は今、生チョコに心底ガッカリしてる。
こうね、生チョコってのは、普通のチョコを違い、こう、無添加というか、基本手作りで、何か、裏ごしとかしないで、カカオと砂糖と水だけで作ったチョコ。的な。そんなんだと思ってた。だからこう、優しい味に仕上がりました。的な。
なのにね、チョコに生クリームを使ったから生チョコって今更言われても、もう無理だよね。エサを、おあずけされて、そのまま下げられちゃった。みたいな。犬も「えー！！」みたいな。犬「えー！」だよ。
ちょっとは犬の気持ちになってごらんよ。もっと犬になってごらん。試しに一回「バウ！」って言ってごらん。総一郎さんみたいに。目が3になった感じで。ほら。早く！早く！付いて来て！もっと付いて来て！コッチ来いよ！『え？解んない？』みたいな顔すんなよ！いやいや、寂しいだろ！私が一方的に寂しいだろ！
『寂しさの一方通行』
作詞：日出朗
作曲：はたけ
雨が降る 雨が降り止む シトシトシト
マジで食う？ 俺の作った ジャンバラヤ
モーションアップ！ 俺ら独自のセレブレイション！
ペンシルアップ！ 天井に届け俺の鉛筆！
＊＊ラップ＊＊
そうさ、俺らの墓 ちょっとコッチ来てみろ
ほら、この砂場 マジでインドじゃね？マジでインドじゃね？
＊＊＊＊＊＊＊
いや、勿論、生クリーム入りチョコを、略して”生チョコ”と称する気持ちは全然解りますが、どこかに語弊を確信犯してる所が納得いかない。では、レーズンを食べたとしましょう。コッペパンなんかに入ってたりしますよね。勿論、コッペパンに入って無い事もありますよ。レーズン。いいですか？別にデフォルトで入ってる訳では無いですからね。いいですね。
レーズンを３粒程食べたとします。レーズンを３粒程、トドが食べたとします。あのトドがですよ。トドが。これは穏やかじゃありませんぞ。想像してみて下さい。
小さな島の波打ち際。丁度そこは、砂浜になってます。水平線の遠くをカモメが飛んでます。後ろの森では、ホエザルが何か楽しそうに歌っています。浜に大きなトドがいます。良く見ると、そのトドがレーズンを。３粒も。
これは、穏やかじゃありません。