子供の頃、"閉店セール"って張り紙を見るとノスタルジックな感じになりました。『あぁ。このお店は閉店してしまうんだ。お店の人達とか大丈夫だろうか?』と心配をする様な純粋で先生に評判の良いカワイイ子供でした。見た事も無いのに草刈正雄のモノマネをする子供でした。ソレをモノマネと呼んでしまうと、モノマネの定義から外れてしまうのですが「どうもー。くさかりぃー まさおです!」と言ってたので、草刈正雄のモノマネなんだと思います。
しかし、今思うと、変な声を出して「どうもー。くさかりぃー まさおです!」って言ってるだけです。って事は"モノマネ"では無く、"変な声で「どうもー。くさかりぃー まさおです!」って言う"だけの行為。
では地声で「コンバンワ。幸田シャーミンです。」と言った場合どーなるだろう?
普通なら『あぁ。この人は幸田シャーミンさんなんだな。」と思うでしょう。しかし、ソレは初対面の人に限られてきます。私を知ってる人は『あぁ。この人は幸田シャーミンじゃないのに、自分の事を幸田シャーミンだと言ってるな。』と思うでしょう。
つまり、私は"モノマネ"では無くただ単に"嘘"を言ってただけなのです。
私は
嘘を
言ってただけなのです。
それで、閉店セールって言っても閉店はしないじゃないですか。実は。じゃぁ、それはただのセールって事です。もうね、そんなのお見通しだぜ!それで思ったのですが、もっと向こうももっと上手を行かねばならないと思うんです。”もしかしたら閉店セール"とかね。ポップとかもパステルカラーじゃなくて原色を使ったり、店員がちょっと殺気立ってたり、そしたら『あ、なんか、DJ・HONDAの財布とか買ってあげようかな?』とか思うじゃないですか。
それで、今日、西荻窪を徘徊してたのですが、本気の閉店セールを見つけました。
店員さんが一人奥の方で”もう、煮るなり焼くなり、好きにしやがれ!”みたいな格好で座ってました。
ちょっと欲しいカバンがあったのですが、入る勇気はありませんでした。