一ヶ月程前ぐらいに久々にサンダルを買ってみたんです。便利ですよ。サンダルって。広辞苑を開いてみると、語源が古代オリエントが起源だそうです。色々調べてみますと、凄く浅い歴史です。お暇な方は調べてガッカリしてみて下さい。
まぁ、すっかり気に入りまして。楽じゃないですか。良くないとは解っていても仕事に履いて行ったのです。こうね、そこまでサンダルサンダルしてないサンダルでして、パッと見た感じ、サンダルっぽく無いし、何か持つ時等も、多少、力が入るので履いていったのです。言わないとサンダルだって解らないサンダルなんです。歩く時に多少ペッポリペッポリ音が鳴るのが気になるぐらいなもんです。
あ、思い出したんですけど、この前、ちょっと良いレストランに行ったんですね、そこでハンバーグが出たんですけど、凄く美味しかった。なんかね、白いドロドロした何かの上に小粋な素揚げしたキノコを乗せて、横に小枝的な、でも葉っぱ的な。断面をギサギサに切ってある黄色い何かもあったりして。赤茶色いスープも付いてきた。赤茶色いだけならまだしも、中に人参とらっきょうみたいな奴も入ってた。その、らっきょうみたいな奴以外が全部美味しかった。凄く美味しかったのです。らっきょうみたいな奴以外は。
店員さんに「美味しいですねぇ。」なんて言ったら「このハンバーグはほとんどイワシで出来てるんですよ。」と。
言われるまで全然解らなかったんですね。言われても解らなかったんですけど、とにかく味は完全にハンバーグなんです。でも、そんな事言われたら、口の中で必死にイワシを探すじゃないですか。さっきまでハンバーグを食べてた私が、言われた後はイワシを探すのに必死なんです。
何と言いますか"ハンバーグを食べる"って行為と"イワシを探す"って行為はもうね、全然違うんです。見た目は全然変わりませんよ。周りの人は、よもや私がイワシを探してるとは思わないでしょう。だって、完全にハンバーグ食べてるもの。多少、目はキョロキョロ動いてますが食べてるだけですから。
Ｑ：何を？
Ａ：ハンバーグ
そこでですね、白いソースを取って食べてみたんです。あ、サンダルの話途中でしたね。あー、もういいや、ハンバーグはもういい。とりあえずもう一回あの店には行きます。凄く美味しいので。場所と店名は秘密です。
それで、サンダルで帰ったのですが、帰りの電車が満員でして、モミクシャにされてしまったのですね。私の降りる駅は利用者が多いので、流れに押される感じて下車したんですけど、左足が素足なんですね。
とりあえず、ベンチに座って少しだけ考えたんですけど、先程まで私の左足にあったサンダルは高尾方面に揺られて遠ざかってしまってるのです。
だから普通に帰りました。普段より普通に。普通に自転車乗って。普通に坂道下って。